支出管理の使い方その3(給与・役員報酬編)

支出管理の使い方その3(給与・役員報酬編)



今日はとうとうお給料や役員報酬のお話です。今日もお付き合いお願いします。
その1、その2はこちらです。



その3の今日は、「給与・役員報酬の予定入力」からはじめてみましょう。
支払は支払でもお給料・役員報酬です。小規模起業の場合は、最初は自分の役員報酬だけの場合も多いですよね。
自分の役員報酬だけだと給与計算アプリはいらないと思う方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。使っておくことをおすすめします。
なぜかといいますと、年末調整や算定基礎届などがすごく楽になるからです。楽になるというか、一般的な給与計算アプリに毎月ちょっと入れておくだけで、どちらもほぼ終わります。
でも、給与計算アプリ、お金がかかるから…という方、お待ちください。無料で使えるものもあります。
例えば以下のクラウドアプリはどちらも無料で使えます。


楽天銀行に法人口座を持っている方は、円簿給与がおすすめです。無料で使えるだけでなく、楽天銀行からの給与振込みに対応しています。

難点としては、どちらも給与計算などの基礎知識が全く無い方には、初期設定や毎月の作業の意味から調べないと分からないので、とっつきにくいとは思います。ただ、これは無料のものでなくても同じことなので、耐えて勉強していただくか、セッティングサービスを利用するかしていただくしかありません。当社でもTheFlowご利用者様向けに起業後のバックオフィスセッティングサービスをご用意する予定ですので、お問い合せください。

「給与計算アプリを使うのに、ネコウサギに給与・役員報酬の支払予定を教えてやる必要あるの?」と思われるかもしれませんが、それは次の理由からです。

1.  資金繰りの管理をするため
2.  できるだけ正しい帳簿をつけるため

もう聞き飽きたかもしれませんが、資金繰りは大切です。
給与計算アプリで計算された金額を、ぜひ、ネコウサギに教えてあげてください。
ちょっと項目が多いなと感じるかもしれませんが、何度か出てきたけれど使っていなかった「繰り返し入力する」機能で楽にできます。



その1、2でもみたこの画面ですが、今回はネコウサギの下の☑は「給与・役員報酬の予定入力」を選んでください。
支払対象は顧客・取引先登録から登録しておくこともできます。「自社役員・従業員」にチェックを入れるのを忘れないでくださいね。ここにチェックが入っていると、「給与・役員報酬の予定入力」の支払対象に出てきます。


必要な項目を埋めていきましょう。

※上記に入力されている金額には、意味はありません。
「この内容で登録する」を押すと、見慣れたこの画面が出てきます。


今こそ「繰り返し入力する」を押すときです!
押してください!
すると、「支払対象」、「支払予定日」が空白になった同じ画面に戻りますので、「支払対象」、「対象年・対象月」、「支払予定日」を変更して、「この内容で登録する」を押してください。後は、気の済むまで同じ作業を繰り返していただければOKです。

※上記に入力されている金額には、意味はありません。
登録した支払予定はどうなったのかな? 今回は、下の画面の虫眼鏡アイコンをクリックしてもみることはできません。一番右の☑ボックスアイコンをクリックしてください。


ここにいました。



支払を確定するときはペンのアイコン、削除するときはゴミ箱のアイコンです。削除しようとするとネコウサギが本当に削除していいのか確認してきますので、ご安心ください。



今回はこの「6月分」が支払確定したという設定で、先に進んでみましょう。
ペンのアイコンをクリックします。


「支払日」と「支払方法」を入力し、金額等の変更があれば変更して「この内容で確定する」を押してください。
すると、「給与・役員報酬予定」から6月分が消えて、代わりに

支払予定に各種預り金と社会保険料法人負担分の予定が増えています。(支出総額が0円で表示されてしまっているのは申し訳ございません。今後修正いたします。)
これらの預り金や社会保険料の支払日は自動で設定されていて、資金管理の支出予定に反映されます。(源泉所得税と特別徴収住民税は、納期の特例を申請しているかどうかで支払予定日が変わります。)

預り金と社会保険料の支出は、給与・役員報酬本体の支出に連動しているので、給与・役員報酬本体の支払を取消すと消えます。支払を確定すると、その支払内容でまた作られます。
ネコウサギだからといって舐めてはいけません。意外に芸が細かいです。
実はこれだけで、内部的には複式簿記の仕訳もできています。簡単でしょう? 複雑な処理のない小規模企業の経理でしたら、ネコウサギでも頑張れます。
この、裏で独りでに作られている仕訳のデータ出力もできますので、決算前に税理士さんに仕訳データと請求書などの証憑(しょうひょう)書類を渡して申告をお願いすることもできます。申告ソフトにデータを読み込むこともできますが、経理の経験が全く無い場合は、自分で申告はやめておいた方が無難だと、個人的には思います。データがしっかりできていれば、決算だけ受けてくれる税理士さんも見つかりますので、分からないことを勉強する時間、間違えて修正する手間などを考えると、頼んだ方が安心で、コスパも高いです。

これらのデータは、収支のグラフにも反映されます。


だんだん、それらしくなってきましたね!

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